テックDaily 2026/10/20

今日のTop5

#1

Yandex続報:タクシー・フードデリバリー・カーシェアなど「街のサービス」が復旧、ただしPay・Split・Diskはまだ一部だけ

10/19、Yandexは配車の「Go」、料理宅配の「Eda」、食料品宅配の「Lavka」、カーシェアの「Drive」、給油の「Zapravki」、モバイルバッテリーのレンタル「Beri Zaryad」の主な機能が戻り、公共交通の情報とルート検索も使えるようになったと発表した(フォンタンカ)。Pay・Splitは残高の確認・入金と「Super Split」の自動引き落としが戻ったが、19日昼の時点では、自分で返済したり、Splitでネット決済・NFC決済をしたりはまだできない。Diskは一部のファイルがダウンロードできず、全ページに警告が出ている。Yandexは「サービス停止で払えなかった分は延滞にせず、利息も取らない」と改めて説明している(Voronezh1)。

#2

国内で大型流出の発表が相次ぐ:阪急阪神のH2O IDで約126万件、メール配信「Cuenote」で延べ約900万件、ニフティで最大約54万件

エイチ・ツー・オー リテイリングは、阪急阪神百貨店の予約サイト経由で顧客管理システムに不正アクセスされ、ほぼ全会員分にあたる約126万件の氏名・住所・電話・生年月日・メールなどが漏れたと発表した。通販の「E-STORES」「Remo Order」(カードの下4桁・有効期限などを保持)からの流出は調査中で、パスワードの流出は確認されていない。企業や自治体が使うメール配信サービス「Cuenote FC」のユミルリンクは、10/16未明に不正アクセスを検知。プログラムの脆弱性を突かれてサポート担当者の認証情報を取られ、5つのシステムからメールアドレスを含むデータが延べ約900万件持ち出されたと試算している。ニフティは回線申込の管理システムへの不正アクセスを10/19に確認し、2019年以降に「@nifty光」などを申し込んだ最大54万2,513人分の会員ID・氏名・住所・電話番号などが漏れた可能性があるという(口座やカードの情報は含まない)。同じ日に、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」も不正アクセスの疑いでサービスを止めた。

#3

ハッカー1人がAIエージェントに任せて100社超のサイトに侵入、日本のECサイトも標的に

ロイター(10/19)によると、セキュリティ会社NorForgeの研究者が、外から見える状態で放置されたオープンソースのAIエージェント基盤「Cairn」を調べたところ、悪用されているとみられるものが20個以上見つかった。最も活発だった中国語話者のハッカーは9/25から米国・カナダ・オーストラリア・日本のECサイトを狙い、1,200以上のサイトに侵入を試みて、Deere、SharkNinja、Cumminsなど100社超に入り込んだ。指示は100文字足らずの中国語で、侵入1件にかかったのはおよそ23時間。DeepSeekとClaude Codeを組み合わせていたとみられ、使ったトークン代は合計約5,000ドル(1件あたり約50ドル)と推定されている。Deereは「機密情報にアクセスされた形跡はない」、SharkNinjaは「製品サポート用の独立したサイトだけで、封じ込めた」と答えた。Cairnの作者は「ハッキングツールではない」としている。

#4

更新していないPlexのメディアサーバーが実際に乗っ取られ、仮想通貨の採掘プログラムを入れられている(HN 116pt)

Plexは9/1に、v1.43.2以前の利用者へ重要なセキュリティ更新を呼びかけていた。10/16に発見者が、4つの脆弱性(CVE-2026-96652ほか)をつないで外からコードを実行できる「plex2shell」の詳細を公開すると、翌10/17には、わざと古い版を置いたおとりサーバーで実際の攻撃が観測された(boredhackerblog)。攻撃者はxmrig(採掘プログラム)を入れ、続けて「myawesomeproxy」という、通信を他人に使わせるプロキシも入れていた。家庭のPlexサーバーは住宅用のIPアドレスで動いていることが多く、企業のVPNやメールに入る足場として使われるおそれがある、と筆者は書いている。

#5

Namecheapが本人確認メールに72時間返信しなかった利用者の全ドメインを停止(HN 661pt)

12年来の利用者が数日留守にしている間に、Namecheapから「72時間以内に本人確認書類を出すように」というメールが届き、返信しないうちにアカウントがロックされて、すべてのドメインが止まった(r/sysadminへの本人の投稿をDEVがまとめた)。登録のメールアドレスも止まったドメインの上にあったため、連絡を受ける手段まで失った。書類を出しても、1日たって「ご協力ありがとう」以外の返事はなかったという。Namecheapの規約は返答期限を5営業日、ICANNの契約は15日としていて、1つのドメインに問題があればアカウント全体を止められる条項もある。10/19時点でNamecheapの公の説明はない。筆者は「レジストラのログイン用メールは、そのレジストラに預けていないドメインに置くこと」を勧めている。

今日更新されたトピック

AIテック・ガバナンス毎日

1) AIテック・ガバナンス

米国土安全保障省(DHS)が、すべての連邦の民間機関にDeepSeekの購入禁止と撤去を命じた(madrobot、10/19)。命令は7/24付で、これまで非公開だった。官報には10/20に掲載される予定。DeepSeek本体の製品だけでなく、「DeepSeekを使って作られた他社の製品・サービス」も撤去の対象になる。ただ、どの製品が当たるのか、米国企業のサーバーで動かしているDeepSeekのモデルをどう扱うのかは書かれていない。国家安全保障のシステムは対象外。従えない機関は例外を申請でき、CISAが審査する。

1) AIテック・ガバナンス

Anthropicが、社内のデータで「AIで自社の働き方と採用がどう変わったか」をまとめた報告を出した(10/16、HN 151pt・247件)。技術部門で若手が占める割合は、2025年初めの21%から14%に下がり、新たに採用した技術職のうち若手の割合は27%から9%に落ちた。8月には、社員が動かすAIエージェントの稼働時間が社員の6倍になり、エンジニア1人あたりのコミット数は半年前の5倍。エージェントが書いたコードと本人が書いたコードで、後から消されたり差し戻されたりする割合に差はなかった。一方で、エージェントの出力を全部読むと非技術職でも週の半分がつぶれる量になり、Claudeとのやり取りのうち、エージェントの指示書づくりや監視といった「管理の仕事」が占める割合は10%から22%に増えた。会議の時間も1年前より20%増えている。

1) AIテック・ガバナンス

「自前のLLMプロキシを立てないで、どうやって中で何が起きているか分かるのか」というブログ(10/18、HN 292pt・203件)。各社の管理画面の使用量グラフは、技術者が判断に使えるデータではないという主張。プロキシを自分で立てると、複数社のモデルを1つの窓口にまとめられ、どのキーがどのツールからいつどのモデルを呼んだかが記録に残り、作業やエージェントごとに仮のAPIキーを配れる。筆者は、コーディング中にキャッシュが効かなかった理由を20秒で突き止められるという。特定の製品は勧めず、「自分の管理する場所で動かすこと」だけを勧めている。

1) AIテック・ガバナンス

MiniMaxが軽量モデル「M3.1 Flash」を公開した(10/19、HN 304pt・125件)。匿名で出ていて200兆トークン以上を処理した「Space Bunny」は、このモデルの初期版だったという。前のモデルより推論が約3倍速く、エージェント用途での利用コストは70%安いとしている。料金は100万トークンあたり入力0.15ドル・出力0.60ドル。DeepSWE v1.1で73.7%、OSWorld V2で61.7点という数字はいずれも自社の発表。重みは後日公開する予定。

AIコミュニケーション毎日

#1

【ニュース】キャラ型のAIコンパニオン「Tolan」が3,000万ドルを追加で調達した(TechCrunch、10/19)。日々のやることや人間関係、気持ちの整理を、かわいいキャラとの会話で手伝うアプリ。収入は段階的な会員プランで、年間の経常収益は「数千万ドル規模」。アクティブな利用者は25万人以上で、この1年の会話は7,000万回を超えた。利用者の約70%が女性、40%が親だという。破産したCharacter.AIや、批判を浴びたFriendのペンダント型と比べ、「役に立つけど気味悪くない」線をうまく保っている、と記事は見ている。

#2

【ニュース】LINEマンガが、公式キャラと会話しながら自分の物語を作れる「byUs」を開始した(10/19)。原作者が承認した作品だけを扱い、公式が用意した序盤から続きを作る「Official Story」と、自分で状況や関係を決める「ファンストーリー」の2種類がある。ファンストーリーは他の人に公開もできる。好感度に応じて画像がもらえる「スペシャルカット」もある。第1弾は『隣の席のエンジニアさんが転職したいようです。』と『作戦名は純情』のキャラ。毎日ログインでもらえる無料チケットで遊べる。韓国のNAVER WEBTOONでは6月に始まり、10週間で1,400万回の会話があった。同じ10/19には、韓国のLezhinも予告どおりWebtoonキャラとのチャット「Teaz」をWeb版で始めた。

#3

【作ってみた】自作のAIコンパニオンに「キャラ2人が勝手に会話するモード」を足したら、思ったほど会話にならなかった記録(note、10/19)。LLMのセリフをIrodori-TTSで読み上げる仕組み。会話の履歴を2人で共有して相手の話題は拾えるようになったが、キャラ同士の会話なのに、もともとの1対1用の設定に引っぱられて「プロデューサーさん」に話しかけてしまう。そこで毎ターン「今話すのは誰、直前に話したのは誰、返事する相手は誰」を、履歴には残さない一時的な情報としてLLMに渡すようにした。会話の終わりは専用の目印を出させる方式にしたが、少しずつ届く出力の途中で目印が分かれて検出できず、読み上げに混ざる問題が起きた。予約した制御トークンとして処理する方式に変えて解決したという。Gemma 4 E4Bは質問した直後に会話を終えるなど、Gemini 3.5 Flash-Liteより不自然さが残った。

#4

【作ってみた】ぷよぷよを打ちながら実況するAITuber「愛乃メルル」の作者が、中身を公開した(note、10/20)。会話はClaude Haiku、声はStyle-Bert-VITS2、見た目はLive2DとVTube Studio、マイクでの会話の聞き取りにはfaster-whisperを使う。最初はローカルLLMを試したが、会話が成り立たず断念した。記憶は3層で、直近の会話、SQLiteに残す視聴者との会話、作者が手で入れる「特別な出来事」に分けている。YouTube APIの規約のため、視聴者のコメントは30日で自動的に消える。「初めて会った時こんな話をしたね、と言わせたかった」と悔しがっている。会話と歌だけなら、AIエージェントを使えば1か月ほどで作れたという。

#5

【作ってみた】10/18に紹介した「俺Home View」の作者が、自作のAIコンパニオン基盤で、AIが自分のメッセージの言い回しをチェックする仕組みを入れた(note、10/19)。同じフレーズが続いていたら作り直し、その結果を利用者が評価できる。朝の会話で「お味噌汁、いいなぁ」が繰り返されていたのを、後から管理画面で見ると作り直されていたという。大きなモデルなら表現力で補える所を、小さなモデルで補うための工夫だとしている。

AI画像・漫画毎日

#1

【ニュース】10/16に公開された画像生成モデルMOSS-Imageの「ぼやける」という弱点を直した派生版「Kromoss」が、10/19にHugging Faceで公開された。元のBaseモデルを、44.8万枚の画像を使って1024pxで追加学習したもので、ライセンスは同じApache 2.0。公式のSFT版と同じ構成なので、そのまま置き換えて使える。8ステップで描く高速化用のLoRAも付いている。調べた人の記事によると、公開から3日で「moss-image」で検索すると88件の派生モデルが出てきた(10/19昼の時点)。

#2

【やってみた】RTX 5090で新しい画像モデル4つに、同じお題・同じシードで日本語の文字を描かせて比べた記録(note、10/20)。FLUX 3 Image Kleinは1枚約3秒で、MOSSの約10倍、Qwen-Image-2.1の約3倍速い。看板などの短い日本語は、FLUX 3・Qwen・MOSSが12枚とも正確だった。長い文はQwen-Image-2.1が一番正確だったが、Qwenは研究・評価目的にしか使えないライセンス。FLUX 3はお品書きの値段で「二百円」を「三百円」、「九百八十円」を「九百八八円」と、毎回同じ所を間違えた。値段を「200円」のように算用数字で書くと、4枚とも全部正しく描けたという。同じテキストエンコーダーを使うKrea 2も同じ字でつまずいていた。

#3

【やってみた】AIで作画した漫画を、マンガ雑誌の編集部にオンラインで持ち込んだ記録(note、10/20)。Zoomで30分ほど講評を受けたが、「この編集部ではAI作画の漫画は掲載できない。AI漫画はネームとして扱う」とはっきり言われた。ただ、ネームが面白ければ、原作担当として作画担当と組ませてもらえる道はある。持ち込んだゆるい日常ものは、絵の比重が大きいので原作向きではない、という講評だった。門前払いされず、きちんと読んでもらえたのは収穫だったという。

#4

【やってみた】上の作者が販売している漫画ツール(Claude Code用のスキルなど、有料)を使い、Kindleで出す予定の本の原稿から120〜130ページの漫画を作った記録(note、10/20、紹介記事)。原稿のWordファイルを渡して頼むと、表紙や扉絵まで3〜4時間でほぼ放置のままできた。日本語の崩れや、キャラの見た目が前後で合わない所をツールが見つけて作り直しを提案してくれたので、手直しがほとんどいらなかったという。画像の生成にはfal.aiのAPIキーが要り、料金は別にかかる。

SNSの反応毎日

Namecheapの全ドメイン停止

SNSの反応

【事実】72時間以内の本人確認に応じなかったとして、アカウントごと全ドメインが止められた。登録メールも同じドメインにあり、連絡手段も失った。

SNSの反応

【反応】HN 661pt・346件。「うちもフィッシングのようなメールに48時間返信しなかっただけで業務用のドメインを止められ、こちらが気づいて対応してから戻るまで6時間以上かかった」という同じ体験談が上位に。「2025年に投資ファンドに買収されてから、サポートを減らして値上げしている」という見方や、Porkbunなど乗り換え先の相談が長く続いた。「本人確認(KYC)があらゆるサービスに広がり、身分証を業者に配って回る時代になった」と嘆く声も。

Plexの乗っ取り

SNSの反応

【事実】9月に修正が出ていた脆弱性の詳細が公開された翌日から、古い版のPlexが実際に攻撃され、採掘プログラムとプロキシを入れられている。

SNSの反応

【反応】HN 116pt・50件。「9/1の更新メールを見逃して13か月前の版のままだったら、家のサーバーがCPU 100%になり、採掘プログラムが見つかった。プロセス名は"mylovelyminer"だった」という被害の報告。「影響するのは8月に修正済みの古い版」と落ち着くよう促す声と、「Plexをそのままネットに公開している人がいること自体が怖い」という声に分かれた。「2026年にもなって仮想通貨の採掘とは、攻撃者も工夫がない」という皮肉も。

ARTEX・Strata毎晩

ARTEX・Strata

ARTEX・Strataウォッチ(夜) 2026-10-20

今夜は「ARTEXの話が国内の一般ニュースになった日」と「Strataが“エンジン”から“アプリ”になった日」の2本立てです。

ARTEX・Strata

ARTEX:専門家の話から、全国ニュースへ

昨日のGMO報告を受けて、今日は日経・NHK・読売・ITmediaから韓国・シンガポールのメディアまで一斉に報じました。数字の食い違いも出ているので、今夜は「何が確かで、何がまだ分からないか」を整理する記事と、道具そのものの設計を読む論考を選びました。

解説

ARTEX・Strata

「相次ぐ不正アクセスの攻撃元にAIツール『ARTEX』、入口は公開アプリの解析」— innovaTopia(10/20)

【解説】相次ぐ不正アクセスの攻撃元にAIツール「ARTEX」、入口は公開アプリの解析 NICT・IPAも対応
10月7日〜19日に企業・研究機関・政府が出した資料をつなぎ直して、「誰が、何を使って、どこから入ったか」を読み解く記事です。道具はARTEX(CrowdStrikeの韓国報告とGMOの日本報告)、入口は公開Androidアプリを解析して裏側のサーバーを突く手口(NICTが「A2B攻撃」と命名)、という二本の線で整理しています。GMOの10/15の記事も引いて、被害が続く理由を「AIで誰でも攻撃できる」だけにせず、熟練した攻撃者が守る側の手順のすき間(脆弱性情報に書かれていないバージョン、外部点検の限界、WAFのしきい値ぎりぎりでIPを切り替える手口)にAIを当てている、と説明しています。8社が最初の約20社に含まれるかはGMOが示していない、と書いているのも丁寧です。

ARTEX・Strata

「日本企業80社、『中国のAIエージェント』にやられた」— 中央日報(10/20)

日 기업 80곳, ‘중국 AI 에이전트’에 당했다…한국 금융사도 공격 정황
韓国側から見た日本の件です。読売の報道を引いて、9/18〜10/18に日本企業への攻撃に使われた海外サーバー6台すべてでARTEXの痕跡があり、保険・金融・物流など約80社が狙われ、うち8社が漏えいを公表した、と伝えています。あわせてトレンドマイクロのエバ・チェンCEOの「AIによる自動化攻撃が始まった」「以前は日本語が海外の攻撃者への壁だったが、AIがそれを崩した」という発言と、同社集計で1〜9月に国内で公表された被害が607件と前年1年分(594件)を超えたという数字を載せています。日韓の攻撃者が同じかは未確認、と締めています。

論考

ARTEX・Strata

「自律型AIペンテスト基盤ARTEXの設計を読む|二重グラフ、承認の関門、そして無効化できる安全策」— uki(note、10/8)

自律型AIペンテスト基盤ARTEXの設計を読む
侵害の経緯から離れて、公開されていたリポジトリそのものを読んだ論考です。中心は「何を狙うか(資産グラフ)」と「どこまで試したか(探索グラフ)」を分けて持つ設計で、人間の診断員の頭の中に散らばっていた偵察と整理が、複数のエージェントから同時に使える形になっている、と指摘します。一番の読みどころは安全策の既定値で、破壊的コマンドは初期で遮断、範囲は最小が原則、承認待ちは時間切れで拒否と安全側に寄せている一方、データの外部送信の遮断は初期で無効、承認を別のモデルに代行させる機能は「判定が間に合わなければ許可」が既定だ、と書いています。結論は「承認の関門があるかではなく、既定でどう動き誰が外せるかを監査せよ」です。

見方(ここからは自分の考え)

今日の報道で一番気をつけたいのは「約20社」と「約80社」が混在している点です。前者はGMOのブログが1台の攻撃元について書いた数字、後者は読売・NHKなどが6台全体として伝えた数字で、どちらが誤りというより数え方の範囲が違うように見えます。innovaTopiaがそこを分けて書き、中央日報が「日韓の攻撃者が同じかは未確認」と添えているのは、まさに今の段階の正直な書き方だと思います。ukiの論考は、先週CN-SECが言った「範囲は設定とコードで強制せよ」をもう一歩進めて、「人の承認」すら設定で薄くできることを示しています。自律型エージェントを社内で使う側にとっても、ARTEXの件は他人事ではない、というのが読後感です。

ARTEX・Strata

Strata:エンジンからアプリへ。間口は広がり、評価は分かれる

10/19に0.2.0-beta、10/20に0.2.1が出て、Strataは「アプリ・ターミナル・エンジン」の3層構成になりました。日本のPCメディアも取り上げ、比較記事も出ています。

ニュース

ARTEX・Strata

「32GBでQwen3.8-Flash-Nextが動く!Strata 0.2.0ベータ」— PC Watch(10/20)

32GBでQwen3.8-Flash-Nextが動く!Strata 0.2.0ベータ
これまで「32GBで動く」と言っても、それはエキスパートを半分に削ったコーディング特化版のことでした。0.2.0ではagentionai氏の低ビット量子化「Gyro」を選べるようになり、メモリとVRAMの合計32GB環境ではGyro-S(約27.6GiB)が選ばれて、コード以外にも使えるようになった、という記事です。精度はQ4などより劣ると断ったうえで、「メモリ32GB+VRAM 8GB程度のゲーミングPCの人はずっと多いはず」と入門を勧めています。

ARTEX・Strata

Strata 0.2.0-beta/0.2.1 リリースノート(10/19・10/20)

Releases · Niko1221/Strata
0.2.0で、コーディングエージェント付きのデスクトップアプリ(Windows・Linux・Mac)、1行で入るターミナル、カードごとに分かれた署名付きエンジンの3つに分かれました。0.2.1では、アプリ内のタスクボード、MacでのGPU(Metal)による画像読み取り、固定の問題セットで測る標準ベンチマーク(strata bench run)、Dockerイメージなどが入っています。新しい既定値ごとに「どの機械で測ったか」「答えが前と同一か」を書く流儀は変わっていません。

比較

ARTEX・Strata

「Strataと5ビット量子化、128GBで79 tok/s」— Seppe Gadeyne(DEV Community、10/16)

Run Qwen3.8-Flash-Next at 79 tok/s with Strata and a 5-bit quant on 128 GB of RAM
2週間前はEXL3+TabbyAPIで動かしていた筆者が、RAMを128GBに増やしたのを機にStrataへ乗り換えた記録です。同じ機械(RTX 5090)でTabbyAPIの4ビット版と比べると、デコードは調律前で同程度・調律後でStrataが上、長いプロンプトの読み込みは1.8〜2.4倍速く、512Kコンテキストでも動いた、としています。量子化は「ビット数ではなく、エキスパートがRAMに収まるかで選べ」というのが実用上の要点です。

見方(ここからは自分の考え)

PC Watchが「32GBで動く」を見出しにしたことで、Strataは自作PC好きの外にも届き始めました。Xでは「RTX 3060でも十分実用」という声と、「デスクトップアプリ化してかえって使いづらい」という声が同時に出ていて、間口を広げた代わりに、ターミナル派の手触りが変わったのが分かります。Seppeの記事は、128GBクラスの機械ではEXL3系と比べても速度で選ばれる段階に来たことを示していますが、先週の「長時間のエージェント運用はまだ不安定」という独立検証が覆ったわけではありません。今の位置づけは「入門と高速チャットには最有力、長時間の自律作業は様子見」のままだと思います。

ARTEX・Strata

全体の見方

ARTEXは今日、専門家のブログから全国ニュースと政府の反応へと段階が変わりました。数字が報道ごとにぶれ始めた今こそ、一次資料(GMO・CrowdStrike)と報道を分けて読む必要があります。Strataは逆に、専門家向けの道具がアプリになって一般に降りてきた日で、こちらも「速い」の次に「誰が、どう使うと安定するか」が問われる段階です。

ARTEX・Strata

Xで伸びている投稿

ARTEX関連(5,000以上)

公式・報道:

  • 日本経済新聞が「GMO系、国内不正アクセスで中国製AIソフト『ARTEX』の使用を確認」と報じる(約108,475/nikkei)。
  • NHKニュースが「不正アクセス『中国系AIの使用確認』情報セキュリティー会社」と報じる(約79,115/nhk_news)。
  • NHKニュースが「木原長官“サイバー攻撃実態解明努める”中国系AI使用見解受け」と、政府側の反応を報じる(約18,257/nhk_news)。

一般の反応:

  • 官報ブログが日経記事を引いて「GMO系、中国のエンジニアが開発したAIソフト『ARTEX』の使用を確認」と紹介(約41,541/kanpo_blog)。
  • Mario Nawfalが「韓国の銀行を襲った中国製AIツールが、今度は日本の大企業を狙っている」と英語圏向けに拡散(約25,769/MarioNawfal)。

Strata関連(5,000以上)

公式・報道:

  • PC Watchが「32GBでQwen3.8-Flash-Nextが動く!Strata 0.2.0ベータ」と記事を告知(約6,455/pc_watch)。

一般の人の投稿で5,000回以上表示されたものは見つかりませんでした。いちばん多かったのは、RTX 5090とメモリ96GBで動かした報告の約4,600回でした。

セキュリティ全般(10,000以上)

公式・報道:

  • 毎日新聞が、トレンドマイクロ社長の「スピードも量も違う」というAI悪用攻撃への警告と、法人向け製品使用権の無償提供を報じる(約397,044/mainichi)。
  • ITmedia NEWSが、防災メールのアルカディアが不正アクセスとの105時間の攻防を分単位で報告した件を報じる(約223,887/itmedia_news)。
  • ITmedia NEWSが「メドレー、不正アクセスで停止中のサービスを作り直して再開へ。従来システムは再稼働させず」と報じる(約198,320/itmedia_news)。
  • NHKニュースが「日本郵政のポイントサイトに不正ログイン、他社の流出情報利用か」と報じる(約73,633/nhk_news)。
  • NHKニュースが「ふるさとチョイス、445万件の個人情報流出を発表」と報じる(約28,750/nhk_news)。

一般の反応で10,000以上は見つかりませんでした。

X Subscription反応毎晩

X Subscription反応

The X Subscription 反応ウォッチ 2026-10-20(8回目・継続確認の回)

X Subscription反応

投稿本文

X Subscription反応

The X Subscription 反応ウォッチ(10/20夜)

今日は公式からの新しい発表はなく、新プランで丸1週間たった人の振り返りが目立ちました。いちばん読まれたのは「Superに1週間いたら、前のプランより使える量が少なく感じた」という長いレビューです。そのほか、トップアップ(追加クレジット)がうまく動かないという声がいくつか出ています。

X Subscription反応

1. 公式・スタッフ

  • 新しい発表はありません。Cursorのヘルプ(使用量と上限、料金プラン)の中身も、これまで紹介した内容のままです。フォーラムではColinさんが上限への不満スレッドを本スレッドにまとめただけで、新しい説明はしていません。使用量と上限
  • 利用者のalyson.vianaさんがフォーラムで「消費が速すぎる理由」「計算の確かめ方」「予測しやすくする手立て」「誤りがあった場合の補償」に公式の回答を求めていますが、今のところ返事はありません。フォーラム #374
X Subscription反応

2. 1週間たった人の振り返り(利用者の逸話)

  • HandsomeHank_(約1万回表示):旧X Premium+($40、SuperGrok込み)とCursor Pro+($60)の合計$100から、Super($100)へ移った人です。リセットの1日前に94%に達したところで作業を止め、今は95%で残りを温存しているそうです。BotとCursorについては「前より少ない」、Imagine(動画生成)は「前より多い」という感想でした。Imagineは49本・約7.5分の動画で17%(1%あたり約26.5秒)、移行前のSuperGrokでは1%あたり約5.33秒だったと書いています。Cursorの減り方は、クラウドエージェント(Auto/4.7 High)が1時間あたり約3.3%、通常のエージェントが約2.5%、Grok Build(CLI)が約2%、4.7 Mediumが約1.3%でした。いちばんの不満は共有プールで、Imagineを使うとBotやCursorの分も減ってしまう点です。「もう一度選ぶならUltra」とも書いています。投稿
  • AfterTheSpin:使うのはGrok BotとGrok Buildだけで、SuperGrok+から統合Ultraに上げたのに、枠の減り方はほとんど変わらず「むしろ少し悪い」と書いています。プランの値段からは約2.5倍を期待していたそうです。投稿
  • nazirulhafiy:Superで初めて丸1週間を過ごし、ぎりぎり足りたそうです。Cursor Pro+の月の上限ではこんなに気を使わなかった、と書いています。投稿
  • 日本語でも「Grok Bot、完全に沈黙」(Majin_AppSheet、約4,900回表示)や、リセット時刻を待つ投稿(tetumemo、約1,300回表示)が出ています。Majin_AppSheet tetumemo
  • 昨日の「Fastをオフにすると長持ちする」の続報として、BIG_MONさんが「Superに上げたら、CursorでFastが既定になっていて枠を無駄に食った。当面は呼び出すときにモデルを指定させる」と書いています。投稿
X Subscription反応

3. トップアップと請求のつまずき

  • 自動チャージを止められない(qntnprvt、Super):設定画面では金額しか入れられず、$0にすると「最低$5」と出て、オフのスイッチがないそうです。10/18に紹介した「Auto Top-upは自分でオンにしない限り動かない」という公式の説明や、rukiki39さんの「手動で買ったらオンになった」という話の続報です。投稿
  • トップアップを払っても使えない(SmokeAndaJoke):追加分を払ったのに「残りなし」のままだそうです。投稿
  • 追加分の単価が高い(YSnytserev):先週、プランに含まれるBotの枠で約2億6,800万トークンを使い、従量課金なら約$177分だったそうです。枠が尽きた後の追加分は、プランで換算した単価の約8倍に見えると書いて、安いトップアップ枠がほしいと質問しています。この計算は本人のものです。投稿
  • 表示と実際がずれる(zxiiro、Super):使用量の画面は「SuperGrok Plus」のままで33%と出ているのに、Grok Buildの呼び出しが「usage balance exhausted」(HTTP 402)で失敗するそうです。チャットは動いています。投稿
  • フォーラム:karthousさんは、旧Ultraに含まれていた$400分の「他社モデル枠」が$125〜250に減らされたという報告が多い、と書いています(10/16のYanqingChengさんの話の続報です)。#377 nzabateさんは、統合後に管理者アカウントだけGrok Botが「役割にアクセス権がない」と出て使えないそうです。#379 sw_zhaoさんは、会社の経費で月ごとに買い直す人のために、旧Pro($20)を1か月だけ買えるようにしてほしいと要望しています。#380
X Subscription反応

4. 逃がし先を作る動き

  • 枠が尽きたときのために、仕事の行き先を切り替えられるようにする人が出てきました。HandShiftedICEさんは、ジョブごとに行き先をBot・Grok Build・Claudeから選べる仕組みを作り、上限に達したらボタンで切り替えているそうです。フォーラム #369 Ultraの利用者AndrewCさんも、開発作業をClaudeやChatGPTのCLIに渡し、Botは会話と取りまとめに使う形に変えていると書いています。フォーラム
  • 日本語では、重い作業だけCodexに回す(Emukei_)、Botには指示だけ出させてコーディングはCursorにやらせる(mama_vibecoding)という工夫が出ています。mama_vibecodingさんの「Grok Botだけ従量課金にできる」という話は、公式の説明には見当たりませんでした。Emukei_ mama_vibecoding
X Subscription反応

5. 周辺ツール(pstack)

  • pstack v0.15.29で、/sharpen が「プロンプトを書き直して返すだけ」のスキルに戻ったそうです(cu30rry_さんのまとめ、約200回表示)。投稿
  • コストの小さな検証として、dwkim601さんがpoteto-modeを使った場合と使わない場合を4モデル×5つの小さなタスクで比べました。隠しテストの合格はどちらも60件中59件で、APIに換算したコストは$3.679から$7.786に増えたそうです。本人も「タスクが簡単なので、効果がないとは言い切れない」と書いています。投稿
  • potetoさんの「先週Grok Botで何をした?」という問いかけ(約54万回表示、返信約1,000件)には、成果報告と並んで「いくつかの作業を元に戻すことになった。poteto-modeでもうまくいかなかった」という声(mhenrixon)も出ています。問いかけ
X Subscription反応

どう見るか

1週間使った人の評価は「Imagineは増えたけど、BotとCursorは前より少ない」に寄ってきていて、公式はまだ数字を出していません。Botを多く回すなら、Fastがオフになっているかと、自動チャージの設定と上限額を一度見ておくのが安全です。重い作業を別のツールに逃がす形は、週枠が尽きたときの保険として参考になります。

教育ニュース日・火・金

教育ニュース

中学受験 話題のXポスト(2026/10/18朝〜10/20朝)

  • 1. 開成・桜蔭をめざしても、6年後にまた大学受験:最難関校の名前を並べたうえで、6年後にはまた大学受験があり「正直もう受験はうんざり」と本音を書いた投稿です。中学受験のゴールはどこかという問いとして、引用が29件集まりました。表示は約40.6万回、いいねは181でした。
  • 2. 息子が「ライバル男子が言ってたから中受やりたい」:塾代の話をして思いとどまらせようとしたら、小4から塾、中高一貫校、国立大という本人の計画が出てきたという親の体験談です。どこかで聞いたような人生設計を語る子どもに、笑いと共感が集まりました。表示は約32.0万回、いいねは668でした。
  • 3. のびのび系の中高一貫女子校を出て35年、周りを見て思うこと:卒業生が、同級生は「みんな実家が太い」「自己肯定感が高い」「子どもは小学校受験か中学受験がほとんど」と観察した投稿です。偏差値より校風が大事だという話として、ブックマークが214と多く集まりました。表示は約23.8万回、いいねは1,733でした。
  • 4. 私立小が内部進学をやめる、という話への反応:私立小に通っていても、小4の秋から中学受験の塾に行くのでは出遅れだとする投稿です。元は「4年生になったら内部進学制度がなくなった」という約281万表示の投稿でした。サレジアン国際学園目黒星美小は9/17に、系列の中学への内部進学の変更を知らせています(塾のブログによると2029年度から、今の4年生以下が対象)。同じ話題の投稿が多く読まれました。表示は約17.3万回、いいねは341でした。
  • 5. 「偏差値40から逆転合格」系の体験談への皮肉:中学受験の偏差値40は公立高校の60〜65くらいにあたるとして、ふつうの結果を努力の物語に仕立てる「ビリギャル型」の体験談だと批判した投稿です。辛口の書き方で、いいねが2,227と多く集まりました。表示は約16.9万回でした。
  • 6. 東大現役合格率トップ20(2021〜2026年):6年続けてトップ20に入った14校(筑駒、開成、桜蔭、渋幕など)をまとめ、2026年にラ・サールが外れたのが意外だとした投稿です。保存用の表として広まり、ブックマークは93でした。表示は約10.9万回、いいねは249でした。
  • 7. 中学受験はコスパが悪い?「収入に有意差なし」:ライブドアニュースが、中学受験をしてもしなくても収入に有意な差はないという記事を紹介した投稿です。6年間学べる環境の良さを挙げる声と、お金をかける価値を疑う声の両方が出て、引用は28件、返信は33件でした。表示は約10.8万回、いいねは135でした。
  • 8. 塾なし中受で中堅校に進んだ娘の話:小5の冬に娘が受験したいと言い出し、大手塾の講習は合わず、親子二人で準備したという体験談のスレッドです。塾なしでも中学受験ができるのかという関心を集めたとみられます。表示は約10.5万回、いいねは115でした。
  • 9. 小6に戻って志望校を見直せるなら優先順位はこれ:親が、通学時間、フィーリング、実力に見合う偏差値、面倒見、部活の順に重視すると振り返った投稿です。実力より上のチャレンジ校は入学後がきついという実感に、ブックマークが198集まりました。表示は約9.8万回、いいねは406でした。
  • 10. 「暁星の制服を着せたい」「桜蔭を目指しなさい」と言われた子のその後:親が決めた目標で受験させた2つの家庭で、どちらの子も別の学校に進んだという話です。投稿者は親が誘導した目標は子どもにとって呪いになると書いています。表示は約9.2万回、いいねは71でした。

今日は更新なし: Grok Bot使いこなし