#1Yandex続報:タクシー・フードデリバリー・カーシェアなど「街のサービス」が復旧、ただしPay・Split・Diskはまだ一部だけ
10/19、Yandexは配車の「Go」、料理宅配の「Eda」、食料品宅配の「Lavka」、カーシェアの「Drive」、給油の「Zapravki」、モバイルバッテリーのレンタル「Beri Zaryad」の主な機能が戻り、公共交通の情報とルート検索も使えるようになったと発表した(フォンタンカ)。Pay・Splitは残高の確認・入金と「Super Split」の自動引き落としが戻ったが、19日昼の時点では、自分で返済したり、Splitでネット決済・NFC決済をしたりはまだできない。Diskは一部のファイルがダウンロードできず、全ページに警告が出ている。Yandexは「サービス停止で払えなかった分は延滞にせず、利息も取らない」と改めて説明している(Voronezh1)。
#2国内で大型流出の発表が相次ぐ:阪急阪神のH2O IDで約126万件、メール配信「Cuenote」で延べ約900万件、ニフティで最大約54万件
エイチ・ツー・オー リテイリングは、阪急阪神百貨店の予約サイト経由で顧客管理システムに不正アクセスされ、ほぼ全会員分にあたる約126万件の氏名・住所・電話・生年月日・メールなどが漏れたと発表した。通販の「E-STORES」「Remo Order」(カードの下4桁・有効期限などを保持)からの流出は調査中で、パスワードの流出は確認されていない。企業や自治体が使うメール配信サービス「Cuenote FC」のユミルリンクは、10/16未明に不正アクセスを検知。プログラムの脆弱性を突かれてサポート担当者の認証情報を取られ、5つのシステムからメールアドレスを含むデータが延べ約900万件持ち出されたと試算している。ニフティは回線申込の管理システムへの不正アクセスを10/19に確認し、2019年以降に「@nifty光」などを申し込んだ最大54万2,513人分の会員ID・氏名・住所・電話番号などが漏れた可能性があるという(口座やカードの情報は含まない)。同じ日に、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」も不正アクセスの疑いでサービスを止めた。
#3ハッカー1人がAIエージェントに任せて100社超のサイトに侵入、日本のECサイトも標的に
ロイター(10/19)によると、セキュリティ会社NorForgeの研究者が、外から見える状態で放置されたオープンソースのAIエージェント基盤「Cairn」を調べたところ、悪用されているとみられるものが20個以上見つかった。最も活発だった中国語話者のハッカーは9/25から米国・カナダ・オーストラリア・日本のECサイトを狙い、1,200以上のサイトに侵入を試みて、Deere、SharkNinja、Cumminsなど100社超に入り込んだ。指示は100文字足らずの中国語で、侵入1件にかかったのはおよそ23時間。DeepSeekとClaude Codeを組み合わせていたとみられ、使ったトークン代は合計約5,000ドル(1件あたり約50ドル)と推定されている。Deereは「機密情報にアクセスされた形跡はない」、SharkNinjaは「製品サポート用の独立したサイトだけで、封じ込めた」と答えた。Cairnの作者は「ハッキングツールではない」としている。
#4更新していないPlexのメディアサーバーが実際に乗っ取られ、仮想通貨の採掘プログラムを入れられている(HN 116pt)
Plexは9/1に、v1.43.2以前の利用者へ重要なセキュリティ更新を呼びかけていた。10/16に発見者が、4つの脆弱性(CVE-2026-96652ほか)をつないで外からコードを実行できる「plex2shell」の詳細を公開すると、翌10/17には、わざと古い版を置いたおとりサーバーで実際の攻撃が観測された(boredhackerblog)。攻撃者はxmrig(採掘プログラム)を入れ、続けて「myawesomeproxy」という、通信を他人に使わせるプロキシも入れていた。家庭のPlexサーバーは住宅用のIPアドレスで動いていることが多く、企業のVPNやメールに入る足場として使われるおそれがある、と筆者は書いている。
#5Namecheapが本人確認メールに72時間返信しなかった利用者の全ドメインを停止(HN 661pt)
12年来の利用者が数日留守にしている間に、Namecheapから「72時間以内に本人確認書類を出すように」というメールが届き、返信しないうちにアカウントがロックされて、すべてのドメインが止まった(r/sysadminへの本人の投稿をDEVがまとめた)。登録のメールアドレスも止まったドメインの上にあったため、連絡を受ける手段まで失った。書類を出しても、1日たって「ご協力ありがとう」以外の返事はなかったという。Namecheapの規約は返答期限を5営業日、ICANNの契約は15日としていて、1つのドメインに問題があればアカウント全体を止められる条項もある。10/19時点でNamecheapの公の説明はない。筆者は「レジストラのログイン用メールは、そのレジストラに預けていないドメインに置くこと」を勧めている。